Q4 乾燥肌にビタミンAの内服が有効だと言いますが、ビタミンAにはどのような作用があるのでしょうか。
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ビタミンAには、レチノールとβ−カロチンの2種類があります。レチノールは最初からビタミンAのかたちで動物性食品に含まれています。β−カロチンはプロビタミンAともいわれ、緑黄色野菜に多く含まれ体内で必要に応じてビタミンAに変わります。

ビタミンAの主な生理作用は目の網膜にある光を感じる色素(ロドプシン)の生成促進、胃腸や気管支などの粘膜を正常に保つ、健康な皮膚を作る作用に関わる(ビタミンAが不足すると皮膚や粘膜が乾燥して硬くなる)、等です。

近年、ビタミンAの不足がガンのリスクを高め、逆に充分なビタミンAは発ガンを抑制することが明らかになっています。しかし大量のビタミンAの摂取や皮膚病治療用に合成されたビタミンA類似物質の場合は少量の摂取でも催奇形性があるので妊娠中には注意が必要です。ビタミンAの1日の所要量は2000IU(鶏レバー4.3g)で、各種のレバーや、やつめうなぎ、ぎんだら等に多く含まれます。



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