Q1 生後6ケ月の乳児ですが、腕に盛り上がった赤みのある腫瘤がでてきています。このまま様子を見ても良いものですか。

話からして「いちご状血管腫」と考えます。いちご状血管腫は出生後、間もなく発生します。最初は血管が拡張した赤い斑ですが、3〜4週目から隆起性となり3〜6ケ月で極期に達します。極期の臨床像は表面鮮紅色、顆粒状で一見いちごに似ています。
極期に到達後は一定期間の静止期を経て次第に退縮が始まり、大多数は学齢期以前に消退します。以前は自然消退を待つのが原則でしたが、現在では早期に治療すると比較的きれいに治癒すると考えられるようになってきており、積極的に治療する場合が多くなってきています。

目の周りの病変、気道の病変、巨大な病変、出血を繰り返す病変の場合は無条件で早期から積極的に治療します。治療法にはステロイドの内服、持続圧迫療法、放射線照射、レーザー照射などがあります。
治療すべきかどうかは皮膚科専門医に相談しましょう。


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