Q1 4才の子供ですが、口と手足に小さな水疱ができて、食欲もありません。何の病気でしょうか。うつるものですか。

A1 手足口病(てあしくちびょう)という病気です。

これは乳幼児や小児によく見られる疾患ですが大人でもかかり、その病名のとおり手のひら、足の裏、口の中に発疹と水疱ができるのが特徴です。前駆症状はない場合が多いですが、ときに軽い発熱、食欲不振、だるさ等の体調不良から始まり、発熱から2日くらい過ぎた頃から発疹や水疱ができ始めます。
大部分は1週間から10日で自然に治り、治療もあまり必要とされませんが、まれに髄膜炎や脳炎等の中枢神経症状が見られます。原因はコクサッキーA16またはエンテロウイルス71による感染症で春から夏にかけて見られ、経口、経気道感染でうつります。

治療は水疱に対しては非ステロイド系の外用薬、口内炎にはサルコートなどの治療薬が有効です。この疾患はあまり心配はいりませんが、発疹の初期2〜3日は症状に注意し、元気がない、頭痛や嘔吐、高熱が2日以上つづく場合は慎重に対処する必要があると思われます。

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