Q1 右の胸と背中に赤いプツプツと小さな水疱が見られ、だんだん痛みが出てきました。何の病気でしょうか。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気で、水ぼうそうを起こすウイルスによって生じ、顔・躯幹に好発します。水ぼうそうのときのウイルスが死なずに知覚神経の節に長い間生き続け、風邪など体カの低下したときにウイルスが再び活動を始めて神経を通って皮膚に到達し水ぼうそうと同じ水疱を作ってきます。神経に沿って出てくるためにからだの片側の部分に帯状に出現する紅斑と小さな水疱が特徴で、途中の神経も炎症を起こし刺激を受けて痛みを伴います。痛みは炎症の程度や年齢、皮疹の部位、初めの治療の仕方によって異なります。

若い人では痒みだけですむ場合もありますが、高齢者では激しい疼痛を伴うことがあり、皮疹が冶癒した後でも神経痛のような痛みが何ヶ月も続くことがあります。

冶療はやや高額ですが抗ウイルス薬の内服、外用が大変有効です。また、半導体レーザーによる疼痛緩和療法も有効です。
皮疹の跡や神経痛を残さないために早めの受診が必要です。

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