Q1 手のひら、足の裏に小さなウミをもった水疱が多発しており、水虫の薬では良くなりません。なんでしょうか。

A1 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気が考えられます。

最初、紅斑や水疱が出現し、しだいに膿疱が混ざってきて、数日で膿疱が乾いて茶褐色のかさぶたが付いてきます。再燃を繰り返すのが待徴で難治性です。約10%の症例で胸骨や鎖骨などの関節に痛みや腫れをきたします。
ただし、膿疱は無菌性で人にはうつりません。原因は慢性扁桃腺炎や虫歯などの病巣感染による細菌アレルギーや歯科用金属に対する金属アレルギーと言われておりますが、最近では乾癬(かんせん)という病気の一型という考え方もあります。

冶療はステロイドや活性型ビタミンD3などの外用、ミノサイクリンなどの抗生物質、黄連解毒湯などの漢方薬、紫外線療法などが有効です。また、細菌や金属に対するアレルギーが検査などの結果わかれば扁桃摘出や歯科金属の除去を検討します。日常の注意としては、風邪で悪化しますので体調維持を心掛けます。また、喫煙も増悪因子となりますので控えます。
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